昭和を通じて日本煎茶は日本人の生活に定着しました。最近10年間では従来の日本の味とともに茶業界で冠城勲の提案もあり大々的なキャンペーンにより日本茶のブームも出てきました。最近では茶殻のでないお茶(のんがら茶)を売りだそうとしています。
これまで見てきたように日本茶は6世紀頃中国から伝えられ、宮中の貴族や将軍などの一部の人たちが飲み、そして茶道という文化が出来上り、それから江戸時代お上も庶民もお茶を飲むようになり、明治時代ほぼ現在の煎茶法が出来上がり、それと同時に輸出をし、それから戦前、戦後を通じてもお茶は脈々として日本人の生活に溶け込んでいます。その意味で日本煎茶は成熟産業と言えましょう。また、茶殻のでないお茶(のんがら茶)が現在売り始められ、また一つ新しいお茶の将来があります。
お茶は世界中にある商品で各国にて各国のやり方に応じてお茶を飲んでいます。日本ではお茶の間で、急須に入れて生活のほっと一息をつく為にお茶を飲むというやり方をしています。日本茶は他の国のお茶に比べても非常に丁寧に製茶されています。世界のお茶を比べてみて、日本茶の良さと普段何気なく飲んでいる我々日本人の生活文化の素晴らしさを再認識してみるのも良いのではないでしょうか。
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