お茶の博物館
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日本茶博物館

日本茶の貿易

 我が国の茶産業は、輸出に端を発して今日の発展を見たと言っても過言ではありません。日本茶が海外に仕向けられたのは、平戸に来航したオランダ東インド会社によってヨーロッパ向けに船積みされのが最初です。その後、1616年同じ東インド会社が、宇治に茶を求めた記録があります。このころ鎖国政策下にあって唯一の出窓であった長崎から、オランダ商人たちによって茶が外国向けに出ていったことが知られます。

 1859年開国によって貿易が開始されるや、長崎の大浦慶によって嬉野茶6トンが調達されるなど、この年に約240トンが輸出されたのが正式には始めてです。これが端緒となって、我が国の茶産業は大きな進展をみることになり、数年後の明治期に入り茶園の急激な増加をもたらすことになりました。生産の増加に伴い、茶摘みや製造の能率化に迫られ、機具、機械の開発が盛んに進められました。

 1860年の輸出量が723トンにのぼったイギリスが、日本から輸入した茶は嗜好に合わないので、アメリカ向けに再輸出されました。その後太平洋航路の開通から、アメリカ直輸出となり輸出量も増加しました。

 1899年清水港開港に伴い、茶貿易は横浜、神戸より主力は清水に移りました。明治期アメリカ、カナダ中心の市場の外、新たにロシアへの輸出も試みられたが、日露戦争もあって中断されました。 緑茶の輸入は昭和37年台湾からの13トンが見られますが、国内需要の高まりから茶価の高騰もあって、安価な外国産緑茶の輸入を招き積極的に海外産地へ製造施設を投資し、遠くはケニア、ブラジルに、またインド、スリランカでの緑茶製造を手がけ、台湾をあわせ1973年には13,000トンの輸出量に達したが、その後国内生産の高まりから減少し現在は2000トンが台湾、中国から輸入されています。


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